競合を調べる時、何を見ていますか。
たいていの方は、競合のホームページを開きます。
そして、料金を見て、サービス内容を見て、デザインを見る。
最後に「うちも同じくらいはやっているな」と思って閉じる。
これ、いちばん時間を使って、いちばん何も得られないやり方です。
本当に見るべき場所は、競合のサイトの外にあります。
今日は、その場所の話をします。
なぜ、競合サイトを見ても意味がないのでしょうか?
なぜなら、競合のサイトに書いてあるのは、その会社が見せたい姿だけだからです。
当たり前ですが、自社のページに弱点は書きません。
できない事も、うまくいかなかった事も載せません。
つまり、競合サイトから分かるのは、こうです。
その会社が、何を強みだと思っているか。
それだけなんですよねぇ。
そして、もっと問題があります。
競合サイトを見た後、たいてい似たページを作ってしまう事です。
同じような項目、同じような言い回し、同じような写真。
比べるために見たはずが、結果として同じ会社が1社増えるだけになります。
僕は、これを何度も見てきました。
競合調査に時間をかけた会社ほど、なぜか横並びになるんです。
参考にしたものに、引っ張られるからです。
なぜ、星3つのレビューを見るのでしょうか?
見るべきなのは、お客様が書いた、星3つのレビューです。
理由は、はっきりしています。
星5つのレビューは、感謝の言葉が中心です。
「丁寧でした」「またお願いします」
嬉しい内容ですが、改善のヒントはほとんどありません。
星1つのレビューも、実は使いにくいです。
感情が強すぎて、事実の部分が読み取りにくいからです。
そして、極端な事情が絡んでいる事も多いです。
その点、星3つは違います。
満足はしているけれど、引っかかった事がある人が書きます。
だから、書き方がこうなります。
「対応は良かったのですが、〜が分かりにくかった」
「仕上がりは満足です。ただ、〜の連絡がもう少しほしかった」
この、ただ、の後ろに全部が入っています。
ここが、業界全体がまだ解決できていない場所です。
星3つから、具体的に何を読み取ればいいのでしょうか?
やり方は、単純です。
競合10社分のレビューから、星3つだけを30件集めてください。
そして、ただ、の後ろの言葉だけを抜き出して並べます。
それ以外は、読まなくて構いません。
並べると、必ず同じ言葉が重なります。
3回以上出てきた不満が、その業界の共通課題です。
そして、出てきた言葉は3つに分類してください。
- 説明不足。事前に分かっていれば防げたもの。
- 連絡の頻度。進み具合が見えない事への不満。
- 範囲のずれ。やってもらえると思っていた事が含まれていなかった。
この3つで、星3つの不満のほとんどが説明できます。
そして、ここが大事なところです。
この3つは、どれも技術ではなく情報の問題です。
設備投資も、新しい資格もいりません。ページに書くだけで解決します。
つまり、星3つのレビューは、そのまま自社のページに書くべき項目の一覧になっています。
確かに、レビューは一部の人の意見では?
確かに、レビューを書く人は全体の一部です。
書かない人のほうが、圧倒的に多い。
その意味で、偏りがあるのは事実です。
しかし、書かなかった人も、同じ事を感じています。
言わずに、静かに別の会社を選んでいるだけです。
考えてみてください。
不満を感じた人のうち、わざわざ文章にする人がどれだけいるでしょうか。
1人が書いたという事は、同じ事を感じた人が何倍もいると考えるほうが自然です。
それに、レビューには、他の調査にない強みがあります。
お金を払った後の人が書いている、という点です。
アンケートに答えた人は、まだ払っていません。
払う前の意見と、払った後の意見は、驚くほど食い違います。
財布を開いた人の言葉だけが、本当の相場感を持っています。
そして、レビューはタダで読めます。
これだけの情報が、費用ゼロで手に入る調査方法は他にありません。
例えば、レビューから改善につながった事例はありますか?
例えば、イタリアンレストランさんのサイトを作った時の話です。
打ち合わせの前に、僕は必ずレビューを読みます。
その時も、そのお店と近隣の同業10店舗分を、まとめて読みました。
星5つは、料理の感想がほとんどでした。
星1つは、混雑時の待ち時間の話に偏っていました。
問題は、星3つでした。
ただ、の後ろに、同じ言葉が何度も出てきたんです。
「値段が分かりにくい」
「コースの内容が、ページの写真と違った」
「子ども連れで入れるのか、行くまで分からなかった」
どれも、料理の話ではありません。
行く前に分からなかった、という話ばかりでした。
事業主様は、これを見て驚いていました。
「味の事ばかり考えていた」と。
そこから、ページの作りを変えました。
コースの金額を、税とサービス料込みで表示する。
コースごとに、実際に出る全品の写真を並べる。
子ども用の椅子の有無、離乳食の持ち込み可否、ベビーカーで入れるかを明記する。
そして、近隣店のレビューで不満が多かった待ち時間についても、混みやすい曜日と時間を正直に書きました。
結果として、予約の電話で聞かれる質問が、ほとんどなくなったそうです。
そして、当日のクレームも減りました。
事業主様の言葉が印象に残っています。
「うちのレビューだけ見てたら、たぶん気づかなかった」
近隣10店舗の星3つを合わせて読んだから、業界の共通課題として見えたわけです。
読み取った内容は、どこに書けばいいのでしょうか?
書く場所は、よくあるご質問のページです。
ここが、いちばん相性が良いんですよねぇ。
星3つの不満は、たいてい質問の形に変換できるからです。
「値段が分かりにくい」なら、こうです。
「表示価格に、税とサービス料は含まれていますか?」
そして、その下に短く答えを置く。
これだけで、検索した人にもAIにも拾われやすくなります。
書く時のコツは、2つです。
1つ目は、レビューの言葉をそのまま使う事です。
きれいな言葉に整えると、検索される言葉から離れます。
2つ目は、都合の悪い事も書く事です。
混む時間帯、できない事、追加費用が出る条件。
先に書いてある会社は、それだけで信用されます。
そして、レビューは毎月増えていきます。
だから、この作業は1回で終わりません。
年に1度しか更新できない体制だと、集めた情報が古くなります。
自社でページを直せる会社は、新しいレビューを読んだその日に1問追加できます。
今はAI × WordPress × テーマSnowMonkeyを組み合わせれば、専門的な知識がなくても質問と答えを自分で足していけます。
よくあるご質問
レビューが少ない業種は、どうすればいいですか?
自社の業界にレビューが少ない場合は、似た買われ方をする別業種を見てください。
金額の大きさと、頼む頻度が近い業種を選ぶのがコツです。
初めて頼む時の不安は、業種が違ってもよく似ています。
同業だけを見ていると、その業界の常識から出られません。
星3つのレビューが、事実と違う内容だった場合は?
内容が正しいかどうかは、いったん脇に置いてください。
大事なのは、そう受け取られたという事実のほうです。
誤解が生まれたなら、その誤解を生まない書き方に変えるのが対応になります。
反論をページに書くのは、ほぼ逆効果です。
集めたレビューは、何件くらいで十分ですか?
星3つだけで30件が目安です。
同じ不満が3回出てきたら、そこで一度止めて構いません。
それ以上読んでも、同じ話が増えるだけです。
逆に、30件読んで全部バラバラなら、対象の絞り込みができていない可能性があります。
答えは、お客様が既に書いています
もう一度お伝えします。
競合のサイトに書いてあるのは、その会社が見せたい姿だけです。
見て真似ると、同じ会社が1社増えるだけになります。
見るべきなのは、星3つのレビューです。
満足はしているけれど引っかかった、という人の言葉に、業界の未解決が全部入っています。
やる事は3つです。
競合10社分の星3つを30件集める。ただ、の後ろだけを抜き出す。3回以上重なった言葉をページに書く。
そして、書く場所はよくあるご質問がいちばん向いています。
レビューの言葉をそのまま使い、都合の悪い事も先に書いてください。
ぜひ、今日30分だけ時間を取って、同業の星3つを読んでみてください。
競合サイトを1時間見るより、確実に得るものがあります。
そして、もし「読み取った事を、その日のうちにページへ足したい」と感じたなら、Webのスキルを社内に持つ事を考えてみてください。
僕が運営しているウェブココスクールでは、AI × WordPress × テーマSnowMonkeyを使って、自社のページを自分で作って直せるようになるまでを伴走しています。
まずは、どんな事ができるようになるのか、気軽に覗いてみてください。
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