副業でやっていた事が、思ったより伸びてきた。
そろそろ本業にしようか。
この段階の相談を、僕は年に何度か受けます。
そして、ここで判断を間違えて、副業時代より稼げなくなる方が本当に多いんです。
理由は、能力でも運でもありません。
本業に変える時、捨てるべきものを捨てていないからです。
今日は、その捨てるものの話をします。
なぜ、副業のまま本業にすると失敗するのでしょうか?
なぜなら、副業と本業では、成り立つ条件がまったく違うからです。
副業には、大きな支えが2つあります。
1つは、給料や本業の売上という固定収入。
もう1つは、断ってもいいという自由です。
この2つがあるから、好きな仕事だけを、好きな値段で受けられます。
ところが、本業にした瞬間に、この2つが同時に消えます。
収入がゼロになる月が現実に発生し、断る自由もなくなります。
すると、何が起きるか。
受ける仕事の基準が、金額だけになります。
安くても受ける。
向いていなくても受ける。
夜中でも対応する。
気づくと、副業時代にやりたくてやっていた仕事が、1件も入っていない。
これが、いちばん多い崩れ方です。
つまり、失敗の原因は市場ではありません。
副業のやり方をそのまま持ち込んだ事です。
本業にする時、最初に捨てるべきものは何でしょうか?
捨てるものは、3つあります。
そして、順番も決まっています。
1つ目は、時間を売る仕事です。
副業では、時間単価の仕事が入り口になります。
1時間いくら、1本いくら。
これは、始めるには最高ですが、本業にすると必ず頭打ちになります。
自分の時間が上限になるからです。
2つ目は、全部自分でやるという前提です。
副業のうちは、自分1人で完結できます。
でも、本業にすると量が増えます。
自分でしかできない作業が残っていると、そこが必ず詰まります。
3つ目は、安く受けていた最初のお客様との条件です。
これがいちばん捨てにくいんですよねぇ。
最初に応援してくれた人ほど、値上げを言い出しにくい。
でも、その条件のまま件数を増やすと、忙しいのに残らない状態になります。
捨てた後、何を残せばいいのでしょうか?
捨てるだけでは、売上がなくなります。
残すのは、次の3つです。
1つ目は、繰り返し発生する仕事です。
1回で終わる仕事ではなく、毎月または毎年発生するもの。
月額の保守、定期の点検、年1回の更新。形は何でも構いません。
本業にする時、いちばん効くのは、来月の売上が読める状態です。
2つ目は、自分でなくても回る形です。
副業時代のやり方を、手順として書き出してください。
頭の中にしかない状態のままだと、人にも渡せず、値段も上げられません。
手順が紙になった瞬間に、それは商品になります。
3つ目は、過去のお客様との接点です。
副業時代のお客様は、いちばん確度の高い見込み客です。
本業にしましたという連絡を入れるだけで、動く人が出てきます。
そして、この3つを支えるのが、外から見える場所です。
副業時代の口コミだけで回っていた人が、本業にした途端に止まるのは、ここが原因です。
確かに、副業のまま続けるほうが安全では?
確かに、副業のままなら収入が途切れません。
リスクだけを見れば、続けるほうが安全です。
その判断も、まったく間違っていません。
しかし、副業のままでは、絶対に超えられない壁があります。
それは、信用の壁です。
金額の大きい仕事ほど、相手はこう考えます。
本業でやっている人に頼みたい。
連絡が付かない時間帯がある人には、任せにくい。
片手間だと思われた瞬間に、単価は上がりません。
とはいえ、いきなり全部を切り替える必要はありません。
本業にする前に、本業の形だけ先に作る事はできます。
具体的には、こうです。
会社やページを先に用意して、外からは本業に見える状態にする。
そのうえで、繰り返し発生する仕事を先に増やす。
固定の売上が生活費を超えたところで、切り替える。
順番を守れば、リスクはかなり小さくできます。
危ないのは、勢いだけで先に辞める事です。
例えば、副業から本業にした事例はありますか?
例えば、メディアサイトの企画と運営をしている会社さんの話です。
その事業主様は、もともと会社員でした。
副業として、自分の趣味の分野でブログを書いていたそうです。
広告収入が少しずつ増えて、月に数万円になっていました。
本業にしたいという相談をいただいた時、僕が最初に見たのは収入の中身でした。
そして、はっきりしていた事が1つあります。
収入の9割が、1つのサイトの広告収入だけだった事です。
これは、危ない状態です。
広告の単価が下がれば、翌月に半分になります。
自分ではまったく制御できない収入だからです。
そこで、本業にする前に順番を変えました。
まず、書く仕事そのものは、いったん脇に置きました。
代わりに、同じ分野でサイトを持ちたい会社に、企画と運営を教える形を作りました。
やっている事は、自分がやってきた事の手順化です。
頭の中にあった作業を、40項目のチェックリストに書き出しただけです。
そして、それを月額の運営サポートとして売りました。
ここで大事だったのが、外から見える場所を先に作った事です。
副業時代は、名刺代わりのページすらありませんでした。
会社としてのサイトを作り、実績と、月額のプランと、料金の考え方を全部載せました。
結果として、本業に切り替える前の段階で、月額契約が生活費を超えたそうです。
そこで初めて、会社を辞めています。
事業主様は、こう言っていました。
「広告収入を追いかけていたら、たぶん今でも会社員のままだった」
捨てたのは、自分が書き続ける形。残したのは、その手順です。
本業に切り替える前に、何を用意すべきでしょうか?
用意すべきなのは、外から見て本業だと分かる場所です。
副業のうちは、知り合いからの紹介で回ります。
だから、ページがなくても困りません。
でも、本業にした瞬間に、知らない人から選ばれる必要が出てきます。
そして、知らない人は必ず調べます。
その時に、会社としての情報が何も出てこないと、そこで検討が止まります。
載せるべきものは、多くありません。
- 誰のどんな困り事を解決するのか。
- 料金の考え方と、含まれる範囲。
- これまでの実績。数が少なければ、1件を詳しく書く。
- 自分が何者なのか。顔と経歴。
特に4番が効きます。
小さい会社に頼む時、人は誰がやるかを見ています。
ここは、規模の大小がまったく関係ない土俵です。
そして、切り替えの時期は情報が毎週変わります。
料金も、サービスの範囲も、実績も。
その度に制作会社に依頼していると、費用も時間も持ちません。
自社でページを直せる状態にしておくと、決めたその日に反映できます。
今はAI × WordPress × テーマSnowMonkeyを組み合わせれば、専門的な知識がなくても構成と文章を自分で組めます。
よくあるご質問
本業に切り替えるタイミングは、どう判断すればいいですか?
繰り返し発生する売上が、生活費を超えた時です。
単発の売上の合計ではなく、来月も入ると確定している金額で見てください。
1件の大型案件で判断すると、その案件が終わった翌月に崩れます。
最低でも6ヶ月分の生活費は、手元に残しておいてください。
安く受けていたお客様の値上げは、どう伝えればいいですか?
理由と、時期と、新しい範囲をセットで伝えてください。
「いつから、いくらで、ここまでやります」という形にすると、話がこじれません。
そして、全員を同時に上げる必要はありません。
次に更新が来る先から、順番に切り替えてください。
副業時代のお客様に、本業化を伝えるべきですか?
必ず伝えてください。
いちばん確度の高い見込み客だからです。
売り込みではなく、体制が変わったという報告で十分です。
伝えないままだと、今まで通り安い条件で依頼が続きます。
捨てるものを決めてから、辞めてください
もう一度お伝えします。
副業がうまくいったからといって、そのやり方のまま本業にすると崩れます。
副業を支えていた固定収入と、断る自由が同時に消えるからです。
捨てるものは3つです。
時間を売る仕事。全部自分でやる前提。安く受けていた最初の条件。
残すものも3つです。
繰り返し発生する仕事。自分でなくても回る手順。過去のお客様との接点。
そして、切り替える前に外から見える場所を作ってください。
知らない人から選ばれる段階に入るからです。
ぜひ、今の副業の売上を、来月も確実に入るものと、そうでないものに分けてみてください。
その比率が、切り替えの準備がどこまで進んでいるかを教えてくれます。
そして、もし「切り替えの時期に、自分の手でページを整えたい」と感じたなら、Webのスキルを社内に持つ事を考えてみてください。
僕が運営しているウェブココスクールでは、AI × WordPress × テーマSnowMonkeyを使って、自社のページを自分で作って直せるようになるまでを伴走しています。
まずは、どんな事ができるようになるのか、気軽に覗いてみてください。
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