新しいサービスの名前を考える時、何を基準にしていますか。
「響きが良いから」
「会社の理念が入っているから」
「昔からの想いを込めて」
気持ちは、本当によく分かります。
自分で作ったものですから、名前にも思い入れが出るのは当然です。
でも、正直に言いますね。
その思い入れは、お客様には1ミリも届いていません。
売れる商品名に必要なのは、想いではなく、意味が一瞬で分かる事です。
今日は、その付け方の話をします。
なぜ、商品名に思い入れがいらないのでしょうか?
なぜなら、お客様が商品名を見る時間は、1秒もないからです。
検索結果に並んだ時。
名刺を渡された時。
チラシが目に入った時。
人は、その一瞬で「自分に関係があるか」だけを判断しています。
そこで、意味が分からなければ、次の行には進みません。
つまり、商品名の役割は、覚えてもらう事ではありません。
関係がある人を、その場で止める事です。
ここを勘違いすると、こうなります。
意味が分からないカタカナの造語や、社名と組み合わせた記号のような名前になります。
そして、そういう名前は、覚えてもらう前に読み飛ばされます。
想いが強い会社ほど、この落とし穴にはまるんですよねぇ。
売れる商品名には、何が入っているのでしょうか?
売れている商品名には、必ず次のどれかが入っています。
- 誰のためのものか。
- 何が手に入るのか。
- どのくらいで、どこまでやるのか。
この3つのうち、最低2つが入っていれば十分です。
例を挙げます。
「トータルサポートプラン」
これは、3つとも入っていません。
何をどこまでやるのか、読んだ人には1つも伝わりません。
「初めての方向け・3ヶ月おまかせプラン」
これなら、誰のためかと、どのくらいかが入っています。
同じ中身でも、止まる人の数が変わります。
そして、もう1つ大事なコツがあります。
業界の言葉を、そのまま使わない事です。
社内では当たり前でも、外の人には通じない言葉があります。
通じない言葉が名前に入った瞬間に、検索もされません。
名前に使う言葉は、お客様が実際に口にした言葉から選んでください。
自分たちの呼び方ではなく、相手の呼び方です。
名前を決める手順は、どうすればいいのでしょうか?
手順は、4つです。
思いつきで決めず、この順番で進めてください。
- 誰に向けたものかを、1行で書く。
- その人が使っている言葉を、5つ書き出す。
- 手に入る結果を、動詞で書く。
- 1と3を組み合わせて、候補を10個作る。
ここで大事なのが、10個作る事です。
1つ目に思いついた名前は、たいてい業界の常識に引っ張られています。
そして、10個できたら、判断はこうします。
その名前だけを見せて、何のサービスか説明できるかを人に聞いてください。
社内の人ではなく、業界の外の人に聞くのがコツです。
説明が必要な名前は、その時点で失格です。
商品名は、説明の前に置かれるものだからです。
最後に、検索でも確認してください。
同じ名前が既に使われていないか。
似た名前の他社が、上位に出てきていないか。
ここを見ずに決めると、後で検索の取り合いになります。
確かに、有名な会社は意味不明な名前でも売れていますよね?
確かに、意味の分からない名前で成功している会社はあります。
そのような例を見ると、名前なんて何でもいいと思えてきます。
しかし、その名前が知られたのは、名前のおかげではありません。
莫大な広告費と、長い年月をかけて意味を後から付けたからです。
認知に何億円もかけられる会社と、同じやり方をするのは無理があります。
中小企業が造語で勝負すると、誰にも意味が伝わらないまま終わります。
とはいえ、名前に個性がいらないという話ではありません。
個性の出し方が違うだけです。
分かりやすい言葉の組み合わせの中に、自社らしさを混ぜる。
意味は一瞬で通るのに、他社と同じにはならない。
これが、いちばん強い形です。
そして、もう1つお伝えしたい事があります。
名前は、後から変えられます。
完璧な名前を考えようとして、3ヶ月止まるのがいちばんの損です。
まず出して、反応を見て、変える。これで構いません。
例えば、名前を変えて反応が変わった事例はありますか?
例えば、訪問看護の事業所さんのサイトを作った時の話です。
その事業所さんには、家族向けの相談サービスがありました。
退院が近づいた家族に対して、自宅で何を準備すればいいかを一緒に考える内容です。
最初の名前は、こうでした。
「在宅療養移行支援サービス」
正確です。業界の中では、これで完全に通じます。
でも、家族の側は、この言葉を一度も使っていませんでした。
そこで、実際に相談に来た方が、電話口で何と言っていたかを聞きました。
出てきた言葉は、こうです。
「退院してくるんですけど、家に帰ってからが不安で」
「介護用ベッドとか、何を用意したらいいのか分からなくて」
この言葉を、そのまま名前に使いました。
変えた後の名前は、こうです。
「退院前の、家のじゅんび相談」
やっている事は、1つも変えていません。
名前と、ページの見出しを変えただけです。
結果として、問い合わせの中身が変わったそうです。
以前は、ケアマネジャーさんからの紹介がほとんどでした。
変えた後は、家族から直接の相談が入るようになりました。
事業主様は、こう言っていました。
「うちが正しいと思っていた言葉を、家族は誰も使っていなかった」
専門的に正しい名前と、探してもらえる名前は、別物なんですよねぇ。
名前を決めたら、次に何をすればいいのでしょうか?
名前を決めたら、次は置く場所です。
その名前だけの説明ページを、1枚作ってください。
なぜかというと、名前だけが独り歩きしても、意味を確かめる場所がないからです。
人は、名前を見て気になったら、必ずその言葉で検索します。
その時に、自社のページが出てこなければ、そこで終わります。
ページに書くのは、4つです。
- その名前が、誰のためのものか。
- 具体的に何をするのか。手順で書く。
- いくらで、どこまで含まれるのか。
- よくあるご質問を3つ。
そして、名前は1回で当たりません。
出してみて、反応を見て、言葉を変える。
この繰り返しができる会社が、いちばん早く正解にたどり着きます。
ここで問題になるのが、直す速さです。
名前を変えるたびに制作会社へ依頼していると、費用も時間も持ちません。
1回の修正に2週間かかると、検証が回りません。
自社でページを直せる状態にしておくと、決めたその日に変えられます。
今はAI × WordPress × テーマSnowMonkeyを組み合わせれば、専門的な知識がなくても名前と見出しを自分で入れ替えられます。
よくあるご質問
既にある商品名を変えると、混乱しませんか?
既存のお客様には、案内を1通出せば十分です。
「〇〇は、〇〇に名称を変えました」と書くだけで伝わります。
むしろ、伝わらない名前のまま続けるほうが、機会の損失は大きくなります。
不安な場合は、新規向けだけ新しい名前で出す方法もあります。
カタカナの名前は、避けるべきですか?
避ける必要はありません。
問題はカタカナかどうかではなく、意味が伝わるかどうかです。
一般に通じているカタカナなら、まったく問題ありません。
自社で作った造語だけは、慎重に判断してください。
名前に社名を入れたほうがいいですか?
必須ではありません。
社名が知られていない段階では、入れても判断材料になりません。
まず、意味が伝わる事を優先してください。
社名は、名前の横や説明文に置けば十分です。
名前は、想いではなく意味で決めてください
もう一度お伝えします。
お客様が商品名を見る時間は、1秒もありません。
その一瞬で意味が分からなければ、想いは1ミリも届きません。
入れるべきなのは、3つのうち2つです。
誰のためか。何が手に入るか。どのくらいで、どこまでやるか。
そして、名前に使う言葉は、お客様が実際に口にした言葉から選んでください。
業界の中で正しい言葉と、探してもらえる言葉は、別物です。
やる手順は4つです。
対象を1行で書く。相手の言葉を5つ集める。結果を動詞で書く。候補を10個作る。
最後に、業界の外の人に見せて、説明なしで通じるか確かめてください。
ぜひ、今の商品名を1つ選んで、業界の外の人に見せてみてください。
何のサービスか当ててもらえなければ、そこが伸びしろです。
僕は、AI × WordPress × テーマSnowMonkeyを組み合わせて、会社のホームページ制作をしています。
サービス名が伝わっていない気がする。
探してもらえる言葉に直したい。
そのようなご相談を、無料でお受けしています。
まずは今の名前がどう見えているのか、気軽にご相談ください。
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